なかない君と嘆きの世界 気付けば笑い泣いたあの日々が 戻せないほどにバラバラにされて 嘘と嘘を重ねただけの(悲しみと)痛みだけ 付きまとうひぐらしと夏の香り(忘れても)消せなくて 消え去る場所は赤く染まってく 知らぬ間に 近づく音 掻き立てる 切り裂かれていった思い出だけ(変わらずに)輝いて この夕暮れの嘆きの中に(壊しても)止まってる 抜け落ちて見えなくなっていく(悲しみと)痛みさえ まだひぐらしと夏の香り(失くしても)消えなくて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なかない君と嘆きの世界−ソウシュンフ− 悲しみの調べ携えて 白き光 救われぬ運命の道だけ照らし出す 気付いたの ほら あなたの手が 触れる度 そう 心揺れてた 話したいこと 増えてゆくよ このままじゃ ただ 募るばかりで 忘れられない それが苦しくても 忘れたくない せめてと願う 胸を刺す 壊れた幸せ きっと戻せない 会えなくて 凍えそうだけど この気持ち伝えたくて 目が合えば すぐ ふざけあって 誤魔化すことで 逃げてしまうの 強くなれない あなた傍にいると 強くなりたい せめてと願う 我侭でも変われるはず 信じていた 素直な笑顔で会いたいだけなのに 胸を刺す壊れた幸せ きっと戻せない 例えこの身 全て偽りでも この気持ち伝えたくて 二人 心 抱く悲鳴 今は離れ 涙と共に 凍えるくらい綺麗な 白き光 救われぬ運命の道だけ 照らし出す もう届かない想い 儚く ひぐらしの声だけは あの頃と変わらず 空へ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なかない君と嘆きの世界 宴 無邪気に歩くいつもの帰り道 からかったり喧嘩したり そんな些細なことが続けばよかったのに 悲しみに伏す瞳悔しくて 剥ぎ取られた優しい時間 この手に取り戻すためなら 許されぬとも この世界に裁きを 手を離す度に 歪むこの気持ち 冷めない宴を 壊せ潰し暴く 叫べ 心に浮かぶ幸せのカタチ 戻らぬ日にそっと差し出す 手向けの花は赤く濡れて 惨劇の果てに 何が待とうとも 冷めない宴に 挑み踊れ命 懸けて ただ君の笑顔 強く願うけど 冷めない宴と 嘆きの声だけが 残る ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なかない君と嘆きの世界 〜輪廻の刻は暮れゆけど〜 ああ 渇いた 痛み 苦しみが ああ 絡み付いて 閉じる世界 空高く 木霊する 寂びた ひぐらしの 調べ 陰る日差し 過ぎ去る 夏の日 泡沫(うたかた)の先に見える 空夢と 重なり合う嘆きを聞きながら 一人 幾千の夜を越えてゆく 明日を照らす 人の願いさえ 満ちては欠けてく 月のようで 差し伸べた 手のひらの 温もり 消え行く 孤独 募る迷い 弱さを許して どうか 一時だけでも安らぎを 憂い帯びた 紺碧(こんぺき)の心に 深く 鋭く響いて 澄み渡る 悠久の 癒えぬ傷を抱えて 遥か遠い 憧れ叶わず 時の静寂(しじま)へと 霞み散り行けど 閉じた瞳 軋む命(伝う涙) 束の間の夢 穏やかなる祈りを