脳脊髄液減少症について

 

脳脊髄液減少症とは?

脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れて脳の位置が下がり頭痛やめまいなどの症状が現れます。

 

脳脊髄液とは?

脳や脊髄を無色透明で循環しています。髄液があることにより、脳や脊髄を衝撃から守る役割を持っています。一日の脳脊髄液の生産量は約500mlで成人では180ml前後の髄液が溜まっており、一日に34回入れ替わります。

 

なぜ脳脊髄液が減少するのか?

熱が高くなり十分に水分を補給しないと脱水症状になり髄液が低下するそうです。

 

原因

スポーツ外傷、出産、転倒、転落、交通事故などで頭部または全身にうけた衝撃で漏れてしまいます。

 

症状

初期には起立性頭痛が特徴であり、起きていると頭痛が強く横になると治まる。

また、慢性期になると横になっても頭痛が治まらないこともあります。偏頭痛タイプや緊張型頭痛等と様々です。頭部以外にも頚部、背部、腰痛、手足などが挙げられます。

 

脳神経症状(耳鳴り、めまい、聴覚過敏、ふらつき等)

眼の症状(ピントが合わない、まぶしい等の視力の急激な低下)

三又神経(顔面痛、しびれ、顎関節症、味覚や嗅覚異常など)

 

自律神経症状 微熱、体温調整障害、動悸、呼吸困難、胃腸障害、頻尿等があげられる。

特に迷走神経の機能異常が原因で、異食道逆流症、頑固な便秘が多く見られる。治療阻害因子でもあり治療は難航している。

 

思考力、集中力が極端に低下し、物事がスムーズに出来なくなる。また、うつや無気力になり、精神化や心療内科で治療を受ける患者さんもたくさんおられます。

極度の倦怠感、易疲労感、睡眠障害、免疫異常、内分泌機能異常として性欲の低下、月経異常、子宮内膜症の悪化など。

 

診断

通常にMRIやレントゲンでは発見され難く、頚部捻挫と診断されることもあります。よって、造影剤やRI脳層シンチグラッフィで判明します。

 

治療

ブラットパッチ

脊髄を覆っている一番外側の膜を硬膜といいます。その硬膜と脊髄を保護している背骨の間には脂肪組織があり、そこに患者さん本人の静脈から採取した血液を注入します。注入された血液は硬膜に薄く広がり髄液が漏れている部分を覆います。そして、血液中に含まれた凝固物質が漏れをふさいでくれます。一回に付き約30万程度かかります。

 

このような症状は複数表れる方が多くいらっしゃいます。辛く、苦しみ家族や周りの方にも理解されがたく仮病扱いされ、また保険適用もなく、患者さん家族の経済面も苦しくなるばかりです。

ガイドラインの作成、保険適用を求めこれからも活動を行っていきます。

我々湧水会と共に患者・家族を支援し、ご協力いただける方、興味のある方は是非どんなことでもいいです。ご質問・お問い合わせください。

 

お問い合わせ先  HP: http://yuusuikai-nsk.com/

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                            代表 鳥越 ユリ子 micky-minnie.yurippe@ezweb.ne.jp